平成14年度:大江町立本郷西小学校           第5学年・学級通信
       ザ☆ドリーム     bT6   2002.10.3

 「現在→過去→現在」を意識した作文

 わり算VS私            K Y

「宿題したの。」
お母さんが帰ってきて言った。今日はお母さんにじまんしてやる。
「ふふふふ。はい。」
「何これ?」
「テ・ス・ト〜。」
 このテストの点数は、あの戦いでの成果でもぎとった。

「カーン。」
今、私とわり算のけっとうが始まった。
 わり算の「たてる」がよく分からなくてなやみになやんでいた時に、先生が来て教えてもらい、次の問題に入った。
「ん〜。4?いや、3?」
よく分からなくてまたなやんでしまった。どうしてこううまくできないのか、自分で自分がなさけなくなった。
 けれどまだ負けているわけではなかった。たてる数字が合っていたので、どうにかクリア。次はむずかしい。みんな先生に見せに行く。○をつけられた。
「ハァー。」
ホッとして力がぬけた。
 でも、まだまだ戦いは続く。3問目はむずかしい。分からない。ずっとえんぴつを止めていたら先生が来て、「かける」まで教えてくれた。「引く」はかんたん。「おろす」もいいんだけど、最初は「おろす」はきょうてきだった。えんぴつが動かない。
「ん〜〜。ここが5だから〜?」
頭がはれつしそう。でも、また先生からなんとなく教えてもらってできた。×が4つくらいついて、ノートはこれでもう3ページ位使ったかもしれない。
 こんなになやむのは、おかしを選ぶ時かマンガを選ぶ時だけなのに。
 わり算はもうっとなやむ。なやんで、なやんで。
 それで時間がかかってビリになる。くやしい。K君やAちゃんがうらやましい。今は5年生の1学期。2学期はどうなっちゃうわけ〜。

 そして2学期。
 私はわり算から勝ったのだ。このきょうてきをたおして、この点数にやっとなったんだ。
「うら50点。表95点。100までいかなかったけど、今までのこの成果をテストで出したんだぞ。」
ちょっとじまん気に言ってみた。ほめてくれた。うれしくって、自分の部屋で笑いまくった。
 だが、わり算と私の戦いは続く。
 今度は小数点が入るのだ。
 いざ!わり算。

◇国語の教科書にある『わらぐつの中の神様』と同じ構成の作文を書かせた。
 1時間目。《過去を書く。》
「最近、または5年生になってとってもうれしかったこと、悲しかったこと、楽しかったことの作文を書きなさい。」

 2時間目。《前後を書く。》
「その作文の前と後を書きます。」

というわけで組み合わせると、上のYさんのような作文に仕上がった。
 物語風で、結構いいでしょ!

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